よく転職の文脈で「ご縁が大切」と言いますが、具体的には何のことを指すのでしょうか。考えてみました。
タイミング
自分が「そろそろ転職かな」と思った瞬間に自分にとって良い転職先（ミッション、業務内容、ポジション、処遇）が奇遇にも出会えた時ではないでしょうか。
昔は「最初に内定をもらったところに入社する」なんてよく聞いたことがあるのではないでしょうか。
これもある種のタイミングによるご縁です。
紹介
自分とつながりのある人から自分では到底探し得ない転職先に出会ったときにもご縁を感じるものです。
到底探し得ないということがポイントで、よく募集している企業の場合であればあまりご縁を感じず、つながりがあったからこそ出会えたと感じるかどうかが紹介の醍醐味です。
ぴったりな仕事
自分のキャリアが求められる転職先が少ない場合、「まさに自分のためにあるような案件だ！」と思えるような内容でもご縁を感じます。
自分自身が自分の能力や経験が活かせることを重視しており、それにやりがいを感じる人ほどこのご縁を感じやすくなります。
まとめ
正直に申し上げると、企業側に立った時に、ご縁を大切にする応募者は手ごわいと感じます。
唯一他社と比較がしやすい待遇を重視せず、
あくまで自分のものさしを大切にしている人はその人の価値観を理解しなければコミュニケーションが成立しないということになるからです。
「入社させてやるよ」は当然通用しません。
そしてご縁の押し売りをする転職エージェントには要注意です。
なんでもかんでもご縁を押し付けて何の根拠もなく面接に進め入社を押し込む方もゼロではありません。
ご縁は大切なのですが、その入社を決断するその根拠はご縁という言葉で思考停止せずに自分自身で言語化しておきたいものです。