面接対策/職務履歴書添削

職務経歴書で困ったことはありませんか

2022年10月31日

職務経歴書(以下、職歴書)を作成する上で困ったことはありませんか。
私は職種を7つ経験しているので言いたいことが上手く伝えられず相当悩んだことがあります。
上手く書くポイントとはなんでしょうか。
元人材エージェントと現人事である私ならこれらの点に注意します。

直近5年

元エージェント、現人事として少なくても1,000名以上の職歴書を拝見しております。
職歴書で1番大切なのは「直近でどのような活躍をされてきたのか」です。
その直近とは概ね5年ではないでしょうか。
例えば40歳の方の職歴書において30歳の時に何をしていたのかはさほど重要ではありません。

ストーリー

面接官が知りたいことは実績に再現性があるのかです。
どうすれば再現性があると認識されるのでしょうか。
それは成果に至るまでにどのようなことをしたのかをストーリーで伝えるとイメージできるようになります。
このストーリーをわかりやすく伝えるフレームワークがあります。
それがSTARです。

  • S:Situation 状況  (環境、背景、目標、きっかけ、チーム体制)
  • T:Task課題 (役割)
  • A:Action 具体的な行動 (行動の理由、苦労した点、工夫、軌道修正内容)
  • R:Result 結果 (成果、学んだこと、改善点)

※( )の中は言い換えやその他の要素を記載しております。
この4つの観点からご自身の職務内容を分析すると成果とその成果に至る過程が明確になります。
つまりストーリーとして読み手に伝わります。
職務経歴書をこれから書く方はまずは経験を4つの観点から箇条書きで記載してみることから始めてみてください。

枚数

上記の方針に従って書くと20代から30代前半までの若手であればA4用紙2枚になるのではないでしょうか。
私は転職当時31歳の時に4つの職種を経験しておりました。
あれこれアピールしようとすると3枚以上になってしまいます。
しかし、いざ自分が面接をする立場になると管理職経験のない若手平社員で3枚以上書かれても「長いな」と思ってしまうものです。
他方、リーダーからエグゼクティブの皆様は成果が多く、必然とストーリーが長くなります。
しっかりとストーリーを書いた結果、4〜5枚あればその人の実績がクリアに見え「ぜひお話ししたい」と思います。
逆にストーリーがない場合、なぜ成果が出せたのかがわからないので
「再現性は未知数な方」
「未知数な方は採用を進める上でもリスクがあるから辞めておこう」
となってしまいます。

上記で直近5年が大切と記載しました。
これは再現性に関わってきます。
10年前に起こったことを他社で再現できますか?
これに明確に答えられるのであればいいのですが、
大抵の場合はそうではないと思いますし、企業側にもそのように思われてます。

まとめ

職歴書を読む時間は意外と限られております。
自分の全てを書類で伝えようとするのではなくハイライト部分を丁寧に伝え、
興味を持ってくれたらその周辺のお話を面接で伝えればよろしいのではないでしょうか。

正直に告白すると、私の口下手という弱点を隠したいがために、あれもこれもと詰め込んで書いたこともありました。
人材エージェントとして、また人事として面接をする立場になると
「余計なことが書いていない」ということの価値に気づかされました。

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